People's China : 2020-08-05

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特集 PART4 一人も漏らさず就職を­保障 雇用は民生の基本であ­り、人々の 福祉に関わるものだ。特に農村から の出稼ぎ労働者やパー­トタイム労 働者、障害者などの社会的弱­者に とって、安定した仕事は家庭全­体の 幸せにつながる。毎年の政府活動報 告の中で雇用の安定が­目立つ位置 に置かれ、雇用の安定・拡大政策が 採られるのも、それが就職という難 題に直面した人々の心­の「安定剤」 となるからである。 地元での就職・起業を奨励 昨年末までの段階で、農村からの 出稼ぎ労働者の数は2­億9000 万人を超え、総労働人口の約3分の 1を占めている。貧困脱却堅塁攻略 戦の総仕上げの今年に­農村の就業 に関わる取り組みをし­っかりと行 うことは極めて重要で、農村からの 出稼ぎ労働者の就業問­題は農村の 貧困脱却と農村振興(7 )のさらなる 鍵となる。しかし突然襲ってきた­感 染症は、出稼ぎによって得たお­金が 主立った収入源となっ­ている多く の農民家庭に深刻な影­響をもたら し、生計は大きな圧力に直­面してい る。出稼ぎ労働者家庭の差­し迫った 事態を一刻も早く解決­するため、各 地方政府は一連の優遇­措置を発表 し、出稼ぎ労働者の地元や­近場での 就職(8 )を奨励している。 春節後も多くの企業の­生産活動 再開の動きは緩慢で、そのために王 山東省沂源県魯村鎮の­フレコン企業で働く農­家の女性。地元政府は里帰りした­出稼ぎ労働者の雇用問­題を技能訓練によって­解決し、故郷での就職を手助け­している(新華社) 段非平=文 海山さん一家は焦っ ていた。河南省の農 村に住む王さんは、 北京の小さな段ボー ル工場に3年間勤め ていた。毎年実家に 帰っている期間は合 わせても1カ月に満 たない。以前は休暇 がもっと欲しいと 思っていたが、今回 の休暇のあまりの長 さには耐え切れない ものがあった。悪い 知らせはやはりやっ てきて、企業の業績 が振るわないため工 場に戻る必要はない という通知が届い た。すでに不惑の年 (40 歳)を過ぎている もののこれといった 技能を持っていない王­さんが新た な仕事を探すのは大変­で、考えると 頭が痛くなるほどだっ­た。 しかし、すぐに状況が変わった。 出稼ぎ労働者の職業技­能向上のた め、地元政府が無料の技能­育成訓練 を行うことになったの­だ。家電修 理にずっと興味を持っ­ていた王さ んはすぐに電気工事ク­ラスに申し 込み、真面目に勉強を始めた。彼は 毎日映像授業で先生か­ら知識を学 び、オンライン試験を受け­て技能の コツを確かなものとし­た。とても忙 しかったが、このチャンスを大切に し、必ず勉強の成果を出し­てみせる と意気込んだ。 2カ月後、王さんは電気工事クラ スを卒業し、政府の紹介により地元 の石材市場の電気技術­者となった。 王さんは技術者となり、給料も今 までの2 0 0 0〜3 0 0 0元から 4 0 0 0元余りに増えた。「地元で 就職できて良かったで­す。給料も上 がったので、家にいる年配の家族の 世話もしやすくなりま­した。まさに 『災い転じて福となす』です」と彼 は笑った。 実際には、出稼ぎ労働者の地元で の就業奨励は感染拡大­期間中に始 まったものではなく、2 0 1 7年の 第19 回全国人民代表大会の「農村 振興戦略」において明確に言及さ­れ ている。その内容は、各種の支援政 策により農村の出稼ぎ­労働者の地 24 人民中国 2020・8

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