People's China : 2020-08-05

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China Power 感染症克服へ中国モデ­ル中米関係にも変化の­兆しか 1978年、中国が改革開放政策を­採 用して以来、世界経済は 通貨危機 )、そ )を )、2 (リ 0 0 8年 )に ではないでしょうか。 の14 (リ 、97 (ア 年 )、18 月頃から激化した中米­貿易摩擦など何 こうした世界的リスク­発生の背後には、 国際経済およびグロー­バルガバナンス 改革の遅れ、現在の第4次産業革命­期に おけるリーダーシップ­の不在があるの 示唆に富む海南自由貿­易港 )が ジア ーマンショッ クして、最近の新型コロナウイ­ルス感染症の世界的ま­ん延(グローバル産業・供給チェーンの機能停­滞 度かの危機 スク 年4 見舞われてきま した。中国はそのいずれにも、「ストッ プ・ザ・リスク」役を演じてきています。 注目すべきは世界経済­における中国 のプレゼンスに変化が­出ていることで しょう。世界貿易について見る­と の中国の主要貿易パー­トナー 、19 (国・地) 年 域 は、欧州連合( E U )、東南アジア諸国連 合( A S E A N )、米国、日本の順でした が、今年1〜5月では、A S E A N (前 年同期比4・2%増の1兆7000億 元、中国貿易総額 ・7 % E U (そ れぞれ、同4・4 %減の1兆6 0 0 0 億元 上回り、中国最大の貿易パート ナーとなったことが指­摘できます。新型 コロナウイルス感染症­の影響もありま すが、一過性の現象ではなく、今後中国 とA S E A N、総じて、アジアとの経済 交流が拡大、高度化する前兆といえ­るの ではないでしょうか。 この点、今年6月1日、党中央と国務 院が発表した「海南自由貿易港建設総 合方案」が示唆的です。同方案では、南 中国海に面している海­南島を関税ゼロ の自由貿易港とする計­画が進められて おり 、25 )な 年までに海南島のビジ­ネス環 境を中国国内の一流レ­ベルとし 、35 年 までに海南自由貿易港­を中国の開放型 経済の「新たな高台」に到達させると しています。「新たな高台」への到達は、 新型コロナウイルス感­染症の教訓が生 かされ、かつ、海南島の特徴が反映さ­れ た「海南国際医療観光先行­区」の設置、同先行区関連の高級管­理人材の招聘(国内外 どを通じ、養老、介護、レジャー、 安全農業といった医療­と観光に関わる 時代的プロジェクトの­行方にその多く がかかっているといえ­ます。 自由貿易港といえば、香港が代表的で すが、海南島 (省 )は東南アジアから至近 距離にあり、かつ、東アジア地域包括的 経済連携( R C E P )や日中韓自由貿易 協定( F T A )の構築が期待される中、海 南自由貿易港の建設で­中国とアジア、と りわけ、A S E A Nとの経済交流の緊密 化、発展に有利な条件を整­えつつあると いえるでしょう(注1 )。総じて、世界の 経済地図の一部が塗り­替えられようとし ているといっても過言­ではないでしょう。 世界経済を占う中国・E U 今年で外交関係樹 立45 周年となるE Uとは、6 : 月22 日、習近平国家主席、李 克強総理が、シャルル・ミシェル欧州理 事会議長、ウルズラ・フォン・デア・ラ イエン欧州委員会委員­長とテレビ会議 形式で首脳会議を開催­しました。習主 席は「世界の2大パワー、2大市場、2 大文明である中国とE­Uが何を主張し、 何に反対し、何で協力するかには世­界的 意義がある」とし、グローバルな試練(筆者注新型コロナウイ­ルス感染症など)や対アフリカ三者協力­などに共同して 対処する必要性、安定かつ滞りのないグ ローバル産業チェーン・サプライチェー ンの維持の必要性を強­調、李総理から は、包括的で釣り合いの取­れた高水準 の投資協定協議の年内­決着や中欧地理 的表示協定の早期締結­を目指す決意が 表明されました。ミシェル議長とライ エン委員長からは、貿易、投資、デジタ ル経済や多国間主義、自由貿易の共同 維持など双方の実務面­での協力強化に つき意見が出されたと­報じられていま す。このうち、第4次産業革命や国際­経 済ガバナンスの形成に­大きく関係する と見られるデジタル経­済分野における しんちょく 協力の促進、投資協定の進捗は今後­の中 欧関係、世界経済の行方をも占­う重要な 視点になるといえるで­しょう。 5Gで中米協力構築を­模索 さて、米国とは、貿易摩擦や感染症へ の対応で立場や主張の­相違ばかりが目 立っていますが、そんな両国関係にも変 34 人民中国 2020・8

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