SHUTING QIUネクストジェネレーション
ShutingQiuは、期待の若手デザイナーだ。アーティスティックな感覚が光る、色、パターン、シルエットに国際的な注目が集まっている。
アントワープ王立芸術アカデミーで磨かれた彼女の技術は、2017年の卒業コレクション「SheLivesinaWonderland」に凝縮されている。カルト的なブティックでありファッションプラットフォームのVFilesが主催する、若い才能に向けたNYのランウェイショー、VFILES RUNWAY 10に招待されたこのコレクションは、デザイナーがマラケシュからサハラ砂漠を旅したときの体験と、映画『デザート・フラワー』を彷彿とさせる風景がインスピレーションになっている。この作品の原作者であり、社会運動家のワリス・ディリーは、強く自信に満ちながら、優しくロマンチックな一面も持ち合わせた女性だ。これは、ShutingQiuがコレクションの中でさらに強めていきたい要素の一つであり、それを「現代風のロマンティック」な美学へと昇華させ、大胆なアシンメトリーのデザインや実験的なシルエットが特徴のドレスを作り上げた。シルクのジャカード、複雑な刺繍、折衷主義で大胆な花柄のプリントなどのQiuのシグネチャーを、深みのある、コントラストが効いたハッピーなカラーパレットで色付けている。3Dプリントで製作したエキセントリックなヘッドピースがスタイリングを仕上げ、モデルたちをフューチャリスティックなファンタジーの世界の登場人物へと変身させていた。
2019年、Qiuのインパクトのあるビジョンは、初めて開催されたBoF China Prizeで彼女に優勝をもたらした。審査員には、ユマ・ワン、ジュリー・ギルハート、レンツォ・ロッソなどが名を連ねていた。今年は、インド・ムンバイでもランウェイショーを開催。そこで披露された最新コレクションは、インドとバージニア・ウルフをインスピレーションに、あまり見慣れないものでありながらも、調和のあるシルエット、カラー、パターンの組み合わせを披露していた。www.shutingqiu.com