APPデート:ジオターゲティング、フロアプラン、バーチャルフィッティングソフトウェアアップデート
オンラインで検索し、オフラインで購入する。ウェブサイトに「ロケーションベースマーケティングの手法を取り入れれば、顧客があなたのショップを簡単に見つけられるようになる。
消費者が地元のショップを探す際、スマートフォンを使用する確率は増加の一途をたどっている。リテーラーは、自分のショップが検索結果の上位に確実に含まれるよう、地域の検索クエリーに焦点を当て、オンラインでの存在感を高めるべきだ。これは時間を要する作業だが、検索リストに載せること自体には、少なくとも一銭のコストもかからない。まず、自分のサイトがモバイル機器向けに最適化されているか確認しよう。ローカルSEO(地域向けの検索エンジン最適化)のためには、ショップデータをできるだけ多くのオンラインリストに入力することが必要だ。詳細情報を的確に入力することを忘れずに。ショップ名、住所、電話番号は常に同一である必要がある。また、誤入力は何としても避けよう。コンピューターはタイプミスを好まないからだ。
Googleは世界最大の検索エンジン(マーケットシェア率92.46%)であるため、Googleマイビジネス( GMB)に自分のショップを登録することは、SEOの「やることリスト」の上位に入ると言える。GMBへ登録すれば、キャンペーンや商品情報の更新、顧客レビュー(ポジティブであれば、より効果が上がる)のほか、Googleマップへの登録などが利用可能となり、顧客がショップのロケーションを簡単に見つけ出せるようになる。さらに、Googleがユーザーのこういった努力をランクアップという「報酬」で評価もしてくれるというおまけ付きだ。ただ、Googleは、ロシアと( Yandex50.38%)と中国( Baidu66.25%)の検索エンジンシェア率で2位に甘んじているため、これら2国では、Yandex Business DirectoryとBaidu Mapsにそれぞれ登録することが必須と言えるだろう。
ミレニアル世代のFacebook離れがあるものの、自分のショップのページを作ることは考慮に値する。商品情報の更新やポジティブなレビューはランクアップに繋がるだけでなく、顧客が手軽にコンタクトを取れるメリットも存在するからだ。一方、InstagramにおけるSEOの効果は、専門家の意見が二分するところだが、ファッションリテーラーにとっては、マストだろう。国内のビジネスディレクトリサービスは地域の情報検索にとって引き続き重要であり、AppleMapsやBingは外すことはできないし、YelpやTripAdvisor、YahooLocal(米国)やGolocal(ドイツ)などのローカルディレクトリもニーズを満たしてくれるだろう。TheLabelFinderのような専門分野に特化したディレクトリは通常、登録は無料だが、幅広い顧客にアピールするニュースレターサービスには、かなりの料金を支払わなければならない。
検索リストのすべてを記録しておけば、アップデートが必要になった時に統計的に処理することができる。その際、営業時間や祝日情報にも十分注意しよう。せっかく足を運んだショップが営業していなければ、いくらトップレベルのSEO戦略を展開していても、すべてが無駄に終わってしまうからだ。