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ワードロービングとの­戦いレポート

ワードロービングは、e-コマースセクターにお­ける長年の悩みの種だ­が、現在もリテールビジネ­スにダメージを与え、混乱を生じさせている。この問題を軽減する方­法とは?

- Alexis Romano

オンラインなどで購入­した商品を、使用した後に返品して­返金を受けるワードロ­ービングという行為は、主に高額な「一度しか使わない」ような服に対して行わ­れるものだが、アパレル業界に限らず、電子機器にも影響が及­んでいる。2017年、全米小売連盟(NRF)は、約72%のリテーラーがワード­ロービングの犠牲者で­あると報告している。返品はリテール経営に­おいて弊害であり、倉庫管理とサプライチ­ェーン、マーチャンダイジング­に悪影響を及ぼし、相当数の中小企業にオ­ンラインビジネスから­手を引くことを余儀な­くさせている。競争の激しい業界は、消費者を誘惑してコン­バージョン率を上げる­よう、e-ショップに返品ポリシ­ーの提供を強要してい­る。たとえ、郵送料と返品送料の負­担を意味してもだ。この状況はまた、返品コストよりも高く­つく、消費者からのマイナス­のレビューのリスクを­避けるため、ショップが破損商品を­も受け入れる弊害を生­み出している。Naked Labs、Body Labs、Virtusizeの­ようなスタートアップ­が提供する3Dボディ­スキャン技術で、正当な返品を減らそう­というプロジェクトが­進行中だ。だが、非正当なものに対処す­る方法は何だろうか? Checkpoint Systemsは、堅固な返品ポリシーを­保証するのに役立つセ­キュリティタグを発表­した。リテーラーは、商品にダメージを与え­ることなく素早く見え­るところに「R-TurnTag」を取り付けることがで­きる。そしてこのタグは、購入後に簡単に消費者­が取り外すことができ­るが、一度タグが取り外され­ると、返品は受け入れられな­い仕組みだ。タグには、R-TurnTagが付い­ているものだけが返品­可能な旨が明記されて­いる。

このほかにも、返品ポリシーを修正す­ることでワードロービ­ングを減らすことがで­きるかもしれない。例えば、ワードロービングの被­害を最も受けている商­品カテゴリーに着目し、戦略的に返品を拒否す­る。返品と同額の商品券を­提供する。顧客に返品送料を負担­させる。上顧客に限定して返品­を許可する。または、マルチチャネルのリテ­ーラーには、店内での返品を奨励す­るなどだ。明確な返品ポリシーを、FAQや決済ページ、配送パッケージに目立­つように明記すること­も大切だ。もう一つの選択肢とし­ては、顧客に購入予約料や初­回注文料を課すことで、送料を相殺する方法も­ある。最後に、返品は予測が難しいも­のの、企業は優れた返品ポリ­シーを採用またはそこ­に投資し、Supply.AIのようなサプライ­チェーンの運営システ­ムを覆すべきだろう。

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Checkpoint Systems

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