フロアプラン、バーチャルフィッティング ソフトウェアアップデート
WeArはこのコーナーで、リテーラーやブランドが利用している評判の高い新しいアプリやソフトウェアを検証する。すべてのショップで利用可能なものもあれば、リテーラーやエリアに限定されたものもあるが、ファッションランドスケープのデジタル化に遅れを取らないための、参考材料になることを期待する。
MAGICPLAN
ショップ改装や新店舗オープンは、いつの日も骨の折れる仕事だ。そんな時、頼りになる味方がmagicplan。室内をぐるりと30秒スキャンするだけで、面積を算出して見取り図を描き、スペースをデータ化することができる。必要に応じてオブジェや什器などを配置したり(鏡やリノリウムなど)、写真やメモを追加することも可能だ。さらに驚くことには、このアプリを使えば、資材(タイル、フローリング、塗料)の必要量も計算できるので、結果としてコスト算出もでき、什器備品をすぐに発注することができる。極めつけは、商品カタログをインポートできるので、バーチャルPOSとして見取り図を使用できること。これは、インテリアデザインやライフスタイルアイテムを販売する際や、新しい空間のどこにどのブランドをディスプレイするかを決める際に非常に便利だ。www.magicplan.app/retail
INMARKET
2010年に設立されたこのデジタル広告会社InMarketは、ショッピングサイクルのあらゆる段階で消費者の行動を認識し、彼らの関心を惹きつけるのに役立つツールをリテーラーに提供している。InMarketアプリは第一当事者からのリアルタイムのデータを使うことで、リテールロケーションの消費者にリーチできるだけでなく、その人が競合他店にいる際には、キャンペーン情報などを送信することもできる。モバイル技術に依存しているミレニアル世代を顧客に取り込みたいと考えるリテーラーのため、これらの消費者にリーチするためのビーコン技術の認識も可能だ。さらに、InMarketは、買い物パターンを計算し、キャンペーンの投資利益率を向上させるショッパー分析も提供してくれる。同社は、インタラクティブ・アドバタイジング・ビューロー(IAB)のMixx賞ジオターゲティング部門を2016年に受賞している。www.inmarket.com
FITOM
オンラインショッピングは、顧客がどのアイテムがフィットするか確信が持てないという悩みと背中合わせだ。Fitomは、様々なタイプの人が身に着けたアイテムの写真を表示することで、この問題を解決してくれる。ユーザーは、試着したいショップの服にアクセスして、自分の写真を撮り、それをアプリ内に投稿する。写真を投稿するごとに、ディスカウントに使えるポイントがもらえる仕組みだ。ユーザーは、実店舗にアクセスすることなく、実際の人が服を身に着けている写真を見ることで、フィッティングのイメージをつかむことができる。このアプリは、パートナー第一弾としてユナイテッドアローズが利用を開始し、2019年の終わりまでに、ほかのブランドにも拡大していく計画だ。www.fitom.jp