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刺激的な夏にぴったりのカクテルカラーが、2 0 2 0年リゾートコレクションをあふれんばかりのエネルギーで満たしている。
季節とともに移り変わる2020年のリゾートコレクションと春夏コレクションは、みずみずしいカラーを披露した。頭からつま先まで全身一色に統一したり、シュガリーリーピンクやミントに、蛍光色といったコントラストカラーと組み合わせるパターン、さらには、ファイヤーオレンジやマンゴ、サンシャインといった暖色でアクセントを加えて、地中海の楽しいバカンスを演出するものもあった。
ラベンダー畑を舞台に繰り広げられた、エピックとも言えるジャックムスの2020年春夏のショーは、デビッド・ホックニーの絵画をイメージした鮮やかなフーシャのキャットウォークで核となる色のメッセージを発信していた。淡いパステルのシャーベットカラーからライムグリーン、ホットピンク、コーンフラワーブルー、バーントオレンジ、ぼかしのかかったテキーラサンライズまで。これらのカラフルなラインナップに、絵のように美しいランドスケープのプリントを施したオーバーサイズのブレザーやワイドレッグのパンツが組み合わされて登場した。その一方で、対照的とも言える半透明の繊細な刺繍、とびきりセクシーなミニドレスやプリーツスカートがコレクションを締めくくった。ジョナサン シンカイでも、淡いオレンジからピーチ、ラベンダーからプラムパープルへと移り変わるグラデーション効果が目撃された。一方、マリアム・ナッシアー・ザデーでは、熱っぽいライムグリーンやフローズンイエローのようなアシッドカラーが登場した。
心の幸福に影響を与えることで知られるターメリックやバーントイエローのカラーパレットは、ほとんどすべてのリゾートコレクションで太陽の光ごとく強い存在感を放っていた。例えば、ステラ マッカートニーの立体の花びらのドレスや、ボッテガ・ヴェネタやOff-Whiteのレザーアイテム、シエス マルジャンの印象的なモノトーンのシルエット、ロージー・アスリーヌのドラマティックなトップス、クロエのシルキーなシフォン、モンスのボディコン・スリップドレスなどだ。ここに挙げたものは、今シーズン注目されている色のほんの一部に過ぎないが、キラキラと眩い夏の季節と活き活きとした遊び心を迷うことなく謳歌していることは、誰の目にも明らかだろう。