ラインハード・ハーゼ (26)ユニファグループ CEO
かつてリテーラーは、新しいデニムの製品や技術開発を展示会場で探していたものですが、現在、展示会へはショールームほど足を運ばなくなったと思います。そして、ショールームでさえ、リテーラーは事前にアポイントメントをとったブランドだけをチェックしています。トゥルー・レリジョンを例にとれば、今でも複数のリテーラーが、ブランドとあの太いシームのデザインをワンセットとして考えています。そのため、無条件に選択肢から排除されてしまうのです(ブランドは前進しているにもかかわらず)。バイヤーは、より頻繁に旅をするようになり、再び好奇心旺盛な存在になりました。長い間この業界にいて、Jadesのリテーラーとして、またプロデューサーやディストリビューター、エージェントとしても仕事をしたことのある人間として、私はデニムには周期があり、今顧客はデニムに新しいクオリティーを求めている段階だと感じています。ただ、これは特別変わったことではありません。過去にも何度となくこのような段階を経験してきました。つまりは、トレンドなのです。メンズよりもウィメンズのデニムがよく売れています。なぜなら、メンズデニムのリテーラーは、ごく少数しか存在しないからです。でも、ブルーファブリックのハイプは経験していません。デニムを再び盛り上げなければいけません。