RANDOM IDENTITIES
アルマーニやプラダで務めた後、イヴ・サンローランでクリエイティブディレクター、エルメネジルド ゼニアでヘッドデザイナーなど、輝かしい経歴を持つファッションデザイナー、ステファノ・ピラーティが、ついに自身初となるプロジェクト、ランダム アイデンティティーズをローンチした。力強いシルエット、モノクロームのパレット、リジッドなカットを引き立てる、ビルケンシュトックやLi-Ningとのフットウェアのカプセルコレクションも登場し、ピッティウオモ 97は熱狂に包まれた。2020-21年秋冬は、オーバーサイズのフォルムが斬新なスーツ(イエローやオレンジの大胆なカラー展開)、流れるようなコート、ボンバージャケット、ミリタリーのアティテュードを備えつつ、柔らかで高級な素材を使ったパンツなどが含まれていた。これらすべてに、シンチウエスト、薄手のトップス、挑発的なアクセサリーといった、さりげないジェンダーの両義性が添えられていた。「この “power of silence” は、私個人としては、廃れて、やぼったく、非生産的だと感じる、破壊的なマキシマリズムと、“野心” をもつ世代の構築の正反対に位置します」と、ピラーティは説明する。ブランドは、ドーバーストリートマーケットとSSenseで販売されている。www.instagram.com/randomidentities