YUJI HONZAWA (22) CEO, DR DENIM HONZAWA; CREATIVE DIRECTOR, RED CARD
アメリカ、ヨーロッパの人々にとって、デニムは生活の一部です。特別な日を除けば、ほとんどの人生をジーンズで過ごすのです。会社での着用を認めず、休みの日の服として格下げされている日本では、同じようにはいきません。もしかすると、小中学生の時に、デニムの持つ素晴らしさを学ぶ場、教育が必要かもしれません。会社で着用していいように、職場のドレスコードの大幅な改革も必要だと考えます。ただ、職場環境の中に定着させることが必要です。デニムの売り方やコミュニケーションの見直しも必要だと思います。
今の時代、サイズのSKUを増やして、様々な体型に合うジーンズの提案も重要ですが、本来、ジーンズは作業着であり、大まかなサイズで買う文化が実は、サスティナブルだと思っています。さらに、多様性の3F(=Fit、Fabric、Finish)があることも、実は逆行していると思います。綿100%のクラシックな5ポケットジーンズに焦点を当てるべきです。やはり、ジーンズのルーツを意識しながら、今後の10年、真摯にジーンズに向き合っていきたいと思っています。