RAVE REVIEW
1989年にポーランド・グリヴィツェで生まれた、ミコワイ・ソコロフスキー(Mikolaj Sokolowski)は、あの名門ステュディオ・ベルソーで学ぶためにパリへ移住した。2013年に卒業したが、学生時代の作品は、学長のマリア・ルーキーから高く評価されていた。2019年に自身の名を冠したカプセルコレクションを発表する前は、ミュグレーでニコラ・フォルミケッティやセバスチャン・ペイネのインターンとして働いた後、バレンシアガのメンズウェアデザイナーを務めていた。プロジェクトの原動力は、母国へのノスタルジア。ミニマルで実用的なシルエットに控えめなカラーパレットを組み合わせ、そこへ鮮やかなネオンカラーがアクセントを利かせている。アノラックやスウェットパンツ、デニムのアイテムやレザーのショートパンツなどは、東欧の労働階級の武骨なマスキュリンさと(ゴーシャ ラブチンスキーのようなデザイナーを彷彿とさせる)、ヘルムートラングやジルサンダーのような洗練された控えめな高級感の絶妙なバランス感覚を備えている。また、ソコロフスキーは、エシカルな製造方法にもこだわりを持ち、100%ラマウールやエコレザー、オーガニックコットンのジャージやデニムなどの素材をポーランドから調達。一方、ナイロンやポリエステル、両面コットンなどのその他の素材はパリの再販業者の
Sentierや大手ファッションメゾンの在庫から取り寄せている。パッケージも、GOTS認証コットンで作られているだけでなく、プラスチックは一切使用していない。ミコワイ・ソコロフスキーの2021年春夏コレクションは、9月末にパリファッションウィークで披露される予定だ。www.mikolajsokolowski.com