NEONYT新しいロケーション
Messe Frankfurtが主催するサスティナブルファッションのためのイベント、Neonytは、次回2021年1月に開催予定のベルリンの会場を変更する予定だ。ベルリンのアルト・トレプトウ地区のシュプレー川のほとり、Arena Berlinでの開催へ向けて話し合いが進んでいる。この1月のイベントをもってNeonytのベルリン開催は最後になり、2021年夏からはフランクフルトファッションウィークの一部として、Premium Exhibitionsとともにフランクフルトへの移転が予定されている。www.neonyt.messefrankfurt.com
ジェネレーションZの収入力が全盛期を迎える今後10年間、エシカルでエッジ―なデニムが最も人気の商品カテゴリーの一つになるだろう。サスティナブルなジーンズが注目を集めていることを実感するにつけ、中国のファッションサークルの着眼点はここに注がれているようだ。その証拠に、若手ブランドは、染色や素材調達、一般の製造工程などに新しいアプローチを取り入れ始めている。
チベットの口語で「スローダウン」を意味するklee kleeは、2018年に上海で創設されたミニマルでエコフレンドリーなブランド。ブランドのコレクションは、オーガニックな素材や天然染めが特徴で、水や化学薬品を大量に消費する従来のインディゴ製造工程を避け、通常のインディゴよりも電力の消費量が少なくて済む、エコフレンドリーな「Indigo Juice」と呼ばれる洗濯技術で染色を行っている。
Hiloは、蒼山(Cangshan
麻、オーガニックコットン、リネン、さらには、リサイクルの合成繊維などに特化した、オーガニック素材のみを使うという目標がある。染色に関しては、化学薬品の染料はできるだけ使用しないことを目指している。同じく上海を拠点にするUseDemは、デニムウェアや生地の余剰在庫をリサイクルして、手作りで製造を行っている。デザイナーのクセニア・シドレンコは、古着のジーンズを改造し、クールなバックパック、エプロンや服などを作っている。「クール」で「モダン」なことが、必ずしも「新しさ」を意味しないということを示唆しながら、モノを捨てる前に考え、モノの消費方法について注意するよう社会に働きかけることがUseDemの目標だ。