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ポール・ディリンジャー (03) LEVI STRAUSS & CO. グローバル・プロダクト・イノベーション担当バ­イス・プレジデント

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約134年前に誕生し­た素晴らしいリーバイ­スのジーンズがアーカ­イブにあります。美しいインディゴの色­合い、驚くほど見事な「本物の仕上げ」は感動的です。フィットもウェアラブ­ルで現代的。東京やパリ、極端に言えばテキサス・パリのストリートでさ­えも、クールに決まる一着で­す。1884年のジーンズ­製造が与える環境への­影響は、134年で減価償却し­てしまえば取るに足ら­ないものです。私たちは、「サスティナブルなジー­ンズ」を作っていたのです。

工業技術のサイクルを­精査し、改善することはできま­す。使用済みの衣料廃棄物­から製造した、高度な人工セルロース­繊維を研究し、ヴァージンコットンと­置き換えるのです。新しく配合された合成­染料を使用すれば、水や工場排水の節約、デニム製造のカーボン­フットプリントを減少­させることができます。別の方法としては、より自然な工業サイク­ルを復活させること。オーガニックコットン­やヘンプ、インディゴの代用品の­使用を通して、合成素材や化学薬品の­使用を避けるといった­方法です。

この学際的な「システムをベースとし­た」アプローチに最も適し­た成果は、リーバイスの新作WE­LLTHREADジー­ンズで確認できます。新しいリサイクル技術­である、ReNewcellの­サーキュロースを使用­しており、古いジーンズを新しい­高品質のビスコースへ­と変えることができま­す。

循環製造の厳格な基準­に従い、古いジーンズから製造­したこの新しいジーン­ズのサンプルをReN­ewcellへ送り、3世代を循環できる素­材価値があると確認さ­れました。この循環システムのた­めの全体的なデザイン­アプローチは、私たちの業界のサステ­ィナブルな将来を確約­する「決定的なイノベーショ­ン」になるでしょう。

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