アドリアーノ・ゴールドシュミット (04) GENIOUS GROUP 創設者
デニムビジネスのサスティナビリティには、農法やインディゴ染めの工程、化学薬品、テキスタイル製造機、紡績機、織機、インディゴ染めのシステム、素材の仕上げ、服のデザイン、パターン製造、カッティングやソーイング、服の仕上げ、エネルギーの調達、流通、その他実に多くのことが関係してきます。明らかに、これらすべての要素を一度に改善してくれる「秘密の武器」は存在しません。あらゆる領域のイニシアチブを組み合わせることができてこそ、汚染業界ワースト2位から、サスティナブルな製品へとデニムを押し上げることができるのです。
服のフィニッシュに関しては、これまでも多くの議論が持たれてきました。オゾンやレーザー技術を使った新しい機械の導入や、水のリサイクル、新しいメソッドや洗浄方法。これらが劇的な改善をもたらしてきました。ただ、ジーンズづくりのそれ以外のあらゆるステップにも、同じような注意を与えることが必要なのです。
幸運にも、変化は起きています。例えば、HUUEの発明を見てください。現在使用している有毒な方法を避け、生物学的なプロセスを通して、サトウキビからインディゴ染めを製造しようと計画中です。
最後に、最も抜本的な革新は、サスティナビリティの重要性に対して集団の意識が高まることだと思います。