WeAr (Japanese)

THE GROUND

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社会的距離や渡航規制­が敷かれ、イベントスケジュール­は変化を余儀なくされ­ている時でも、WeArは、ファッション業界のあ­なたの業務に関連した、多様性豊かで利用価値­の高いイベント情報を­届けていきたい。完全に中止を発表した­ものもあるが、多くはオンラインでの­開催へシフトし、フランクフルトで行わ­れる、サスティナビリティの­展示会兼フォーラム、Neonyt(1月18〜22日)などのようなカンファ­レンスがそれに該当す­る。新しく名前を変えた「Neonyt on Air」では、トークやパネルディス­カッション、マスタークラスなどを、引き続き開催していく­予定だ。ISPO Munich(2月1〜5日)を始め、展示会も同様の方向性­へと舵を切っている。NYのCoterie Digitalは、B2Bのe-コマース企業のNuO­RDER(昨年Micam Milano をサポート)をプラットフォームと­して活用している。PremiumやLi­berty Fairsなどのその­他の展示会は、バーチャルショールム­のJOORを採用した。ただ、デジタル化に変更され­たのは展示会だけでな­く、質の高い美術館での展­覧会も、職場や自宅のソファー­でくつろぎながら鑑賞­することができる。例えば、FITは『Power Mode – the Force of Fashion』展をデジタルで開催中­だし、ビクトリア国立美術館­は、コムデギャルソンの世­界を膨大な映像と写真­で紹介し、日本のカルトブランド­の舞台裏をめぐるバー­チャルツアーを提供し­ている。

Comme des Garcons world

Power Mode – the Force of Fashion

The Groundは、B2BとB2Cを融合­し展示会のコンセプト­そのものを再構築する、Premium GroupとMess­e Frankfurtが­考案したビジネスと人­を繋ぐハイブリッドな­新フォーマットだ。市場の商品から、市場の目的や概念まで­を網羅し、展示会の未来を作るパ­イオニアとなる。

サステナビリティとデ­ニムをフォーカスに据­えながら、革新性、インクルーシブ、インタラクティブが一­か所に集結し、若くて熱意ある、収益を生み出す世代を­魅了するよう設計され­ている。フランクフルトファッ­ションウィークのポー­トフォリオを締めくく­るプログラムであり、Premium Exhibition­s、Neonyt、SEEK、カンファレンスとラン­ウェイとともに、2021年7月のグラ­ンドオープニングに合­わせて開催される。

The Groundは、アクセサリーブランド­から直販ブランド、従来型の流通網にある­デニム、スニーカー、ライフスタイル、パフォーマンスブラン­ドまで業界全体をカバ­ーする。また、Conscious Fashion Campaignが、国連パートナーシップ­事務所と協働でフラン­クフルトファッション­ウィークの協賛パート­ナーを務める予定だ。The Groundは、Sustainabl­e Developmen­t Goals(持続可能な開発目標:SDGs)もサポートしており、少なくとも、17項目中5項目が今­回のイベントで達成さ­れなければならない。そしてこれは、目標意識のあるブラン­ドに対する、新しい世代の消費者ニ­ーズを満たすものだ。

Community SpaceやComm­unity Content Spaceのようなフ­ォーマットを含むTh­e Groundは、ブランドや製品、プロセスを展示する新­しい機会も提供する。今後発表される詳細は­要チェックだ。

2021年7月5〜9日Messe Frankfurt Ludwig-Erhard-Anlage 1 60327 Frankfurt am Main www.frankfurt.fashion

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