ソフトウェアアップデート
WeArが、リテーラーやブランドに評判の高い、新しいアプリやソフトウェアを検証。すべてのショップや市場で利用可能なものもあれば、リテーラーやエリアに限定されたもの、さらには未発売のものもあるが、ファッションランドスケープのデジタル化に遅れを取らないための、参考材料になることを期待する。
MYSIZEID
返品理由の80%がサイズの不一致だと考えられており、これはリテーラーの収益に影響するばかりか顧客不満をもたらす問題だ。そこで、MySize創設者のローネン・ルツォンは、顧客満足度を高めつつオンラインリテーラーへの返品率を抑えることで、顧客とリテーラーの両者に利益をもたらすソリューションを開発した。このアプリは、スマートフォン内蔵のセンサーと特許取得済みのアルゴリズムを活用し、顧客が自信を持って完璧なサイズを購入できるようにするというもの。顧客が自分の寸法を測ると、そのサイズ情報がアプリ内に安全に保存され(家族のデータを追加することも可能)、様々なサイズ表の中から特定のサイズを比較することができる。MySizeIDアプリがあれば、試着室の順番を待たずに、スムーズなインストアショッピング体験が可能だ。さらに、フットウェアのサイジング機能を始め、カスタム設定やホワイトラベルなどにも対応している。mysizeid.com
ZEBRA SMARTLENS
Zebra Technologies によるSmartLensは、店内の商品の所在地と移動経路をリアルタイムに自動探知して記録し、抽出されたデータを解読しやすい簡易な情報へと変換するシステムだ。RFIDセンサーとSmartLensのデータ分析技術を組み合わせ、あらゆるショップを「スマートストア」へと変えることができる。ユーザーは在庫状況を好きな時に確認でき、店舗受取り指定でオンライン注文ができるほか、在庫の不足や過多も防ぐことができる。つまり、収益の損失を抑えることができるのだ。また、窃盗行為を識別する機能も開発中で、実現すれば盗難防止も可能になる。また、SmartLensは、ビデオ、RFID、超音波センサーを組み合わせてトラッキング機能を追加することも可能だ。天井設置型のセンサーは、売り場や従業員控室、出入口などの様々なリテールスペースに対応するよう特別設計がなされているため、既存の店内基盤への導入や統合が簡単なので、リテーラーのオムニチャネル達成戦略を成功させることができるだろう。www.zebra.com
TEMPO
Tempo SDKは、若年層にリーチして商取引を推進している現在のゲームトレンドからビジネスの利益を上げる支援をしながら、モバイルゲームとショッピングを統合する。GitHubがホストのこのプラットフォームは、ゲームのプレー中にユーザーに見せるタイプの新しい広告ユニットを採用している。ゲーム内の要素にブランドプレースメントとしてロゴを配置したり、ゲーム内にポップアップしてショッピングサイトへとリンクする小規模広告やオーディオ広告を選択することが可能できる。ソフトウェアにはダッシュボードが含まれており、最適化のヒントや、広告パフォーマンス(ゲームやエレメントの特定)、クリック数やコンバージョン率の測定、さらには、売上げや収益をモニタリングすることもできる。ゲーミングとファッションがこれまでになく密接に関連しあう現代で、Tempoのようなツールはブランド認知度の向上やクリックを介して収益を挙げることに役立てることができる。www.tempoplatform.com