メンズウェア注目のブランド
SAUL NASH
サウルナッシュは、2018年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートのメンズウェア修士を取得した後、自身の名を冠したブランドを創設した。彼の才能は瞬く間にルル・ケネディの目に留まり、彼女が共同創設したFashion Eastの下で3シーズンに渡りコレクションが紹介された。独学のダンサーであり振り付け家でもあるナッシュは、アクティブウェアとファッションのギャップを埋めながら、ハイテクな性能、キネティックな動き、ストリートウェアの要素を取り入れたコレクションを作る。サステナビリティへの意識も持ち、合成素材のパフォーマンスファブリックを使用する際にしばしば見られる環境に影響を及ぼす要因を排除することに力を注ぎ、オーガニックコットンやPrimaloftのようなリサイクルの高性能素材を採用している。デザイナーは現在、サマセット・ハウスで6ヶ月のレジデンスプログラムに参加中で、ブランドの開発を行ったり、映像やライブパフォーマンスを通して作品を披露する新しい方法を模索している。サウル ナッシュは国際的に展開されており、Htown、Ssense、Gr8、Raddlounge、Nubian、Worksoutなどが取扱店だ。saulnash.co.uk
KIDSUPER
コルム・ディレーンは、子供の頃から集団に従うことを拒んできた。10代の頃は、カラフルなTシャツを作り高校のカフェテリアで販売。カレッジ卒業後は、数々の彼の冒険のハブとなった、小さなショップでありアートコレクティブのKidSuper Studioをブルックリンにオープンした。ディレーンは、この集団の一員としてアートや音楽、スポーツの世界から強くインスパイアされた、ウィットに富む鮮やかな色合いのスポーツウェアとアクセサリーを発表している。2021年春夏ショーは、パリファッションウィークの公式日程に含まれたほか、同年のLVMHプライズのファイナリストに選ばれた。2020年9月には、プーマとの初コラボレーションがローンチ。レトロなスタイル、大胆な色の組み合わせ、シグネチャーである手書きのロゴが目を引く内容で、KidSuperならではの遊び心あるファッションへのアプローチを見事に落とし込んでいる。「Anything is possible」というディレーンの座右の銘に忠実に、2021年秋冬では、彼の得意とするカラフルな柄のパーカー、シャツ、パンツと併せて、スリムカットにプリントとパッチを組み合わせた、初めてのスーツを披露する。Kidsuperの取扱店は、LuisaViaRoma、Cabinet Noir、セルフリッジズなど。www.kidsuper.com
NAMACHEKO
創設からわずか3年あまりで、ディラン&レザン・ルーの兄妹ユニットによるブランド、ナマチェコは、ベルギーファッションアワードでEmerging Talent of the Year 2019 Prizeおよび2020年インターナショナル・ウールマーク・プライズのファイナリストという偉業を成し遂げた。イラクのクルド地域で生まれ、スウェーデンで育ったこの兄妹は、2019年にアントワープへ移り、クルド人のヘリテージとヨーロッパで過ごした子供時代という非常に異なる要素を組み合わせ、心を掴むほどシンプルで激しくパーソナルなデザインへと落とし込んでいる。張りのあるシャツ、ミニマルなニットウェア、カットの素晴らしいパンツなどが、幾何学的なカラーブロッキングや未加工の裾、現代的なテーラリングを含むさりげないディテールによって引き立てられている。期待通りの控えめなシルエットを予想を裏切るスタイルで表現し、伝統に影響を受けたテーラリングにアンドロジナスな捻りを加えながら、非常にパーソナルなデザインモチーフに心のこもったストーリーを組み合わせている。ナマチェコは既に、ドーバーストリート マーケット、SSENSE、LNCC、MATCHESFASHIONなど、欧州、北米、アジア各国の国際的なショップで販売されている。www.namacheko.com