SETTECENTO!
ミラノにあるパラッツォ・モランド・衣装ファッション美術館は、パンデミックによる制限開け初の展示として、『SET TECENTO!』を開催する。展覧会のハイライトは、2019年にAMICHAE組合から寄付された18世紀の豪華なドレス3着。同年代のそのほかの服や生地、アクセサリーと密接に関係し、保存状態も完璧で、今回初公開される。展覧会は、舞台衣装から仮面舞踏会、現代もプレタポルテに至るまで、この時代が及ぼした現代のファッションへの影響にスポットライトを当てる。現代のコーナーでは、ドルチェ&ガッバーナ、Gianfranco Ferré Foundation、マックスマーラ、ヴェルサーチェ、ヴィヴィアン・ウエストウッドなどのアーカイブ作品が豊富に展示される。
2021年11月26日〜2022年5月29日Palazzo Morando | Costume Moda Immagine, Milan www.costumemodaimmagine.mi.it
美術館やギャラリーでアバンギャルドなファッションのランウェイやドレスの展覧会は見たことがあるだろう。商業と芸術の狭間で漠然と存在する服は、様々なアイデアを表現し、売るために、歴史の中で利用されてきた。『Garmenting: Costume as Contemporary Art』展は、1960年代と1970年代に急成長したパフォーマンスアートのジャンルとともに発展した運動、ビジュアルアートを表現媒体として服を掘り下げる。参加アーティストは、ルイーズ・ブルジョワやアネット・メサジェを始め、ニック・ケイヴ、メアリー・シバンデ、デヴァン・シモヤマ、サヤ・ウールフォーク、ジェフリー・ギブソン、ゾーイ・バックマンなど、計35組の世界的に活躍する錚々たる顔ぶれが並ぶ。服や彫刻、インスタレーション、ビデオ作品、パフォーマンスアートなど、多種多様な作品が披露されるこの展覧会は、アーティストたちがドレスを用いて、主観性、独自性、相違性を世界政治や商業主義、ポストモダンへの流れというコンテクストの中で掘り下げている。
2022年3月12日〜8月14日Museum of Arts and Design, New York www.madmuseum.org