ジョージ・ゴットル (1) UXUS CCO兼設立者
メタバースへと進出すれば、とりわけ、ゲームの世界でブランドのチャンスは増えるでしょう。人々は、高級ブランドで服を買って、自分のイメージや個性で実験を試みながら、アバターを使って自己表現を楽しむことができます。IRLからURLのバーチャルコミュニティーへブランドが商品を宣伝したり、デジタルベースのブランドが、フィジカルの世界にも転用できるような新しい活気ある何かを開発する機会も豊富にあります。メタバースは、ブランドが商品をマーケットしたり販売する際の新しい方法を提案したり改革することができます。たとえば、メタバース内で1足のスニーカーに投資し、現実世界で購入する際にディスカウントをもらうこともできます。つまり、ブランドは、フィジカルとフィジカル/デジタルの両者で相互作用を生み出すことができるのです。ファッション企業やリテーラーは、どのようにすべてをフィジカルの世界へ転用できるのかを考える必要があるでしょう。両者の世界にはシナジーのようなものが存在するはずです。サプライチェーンが直接の影響を受けるとは思いませんが、カスタマージャーニーやパーソナライゼーションは間違いなく促進されるでしょう。ブランドは依然として、現実世界でやり切ろうとしています。もし、メタバースを使って顧客にパーソナライゼーションについて詳しく知らせることができるなら、長期的な投資を推し進めながら、消費者とリテーラー間に強力な繋がりを構築することができるでしょう。