「伸びしろ」増す日中経済

People's China - - 中日経済協力 成果と展望 -

中国の改革開

貿易協力を展開し

喜ばしい成果を上げ

年の歴史は、中日両国が経済

年でもあり、飛躍的発展と

年でもあった。しかし世

界は今、反グローバリゼーション、一国主義、保護

主義の台頭による不安に駆られている。一方で、

風雪の日々を経て正常な軌道に戻った中日関係に

は、経済貿易関係の協力に新たな契機が訪れてい

る。両国の経済協力の余地は?期待できる新たな

ジャンルは?そして国際情勢の現状に際し、両国

は何をすべきか。経済産業研究所の中島厚志理事

長に聞いた。

貿易量5割増の可能性も

世界の局面は大きな変革期にある。第4次産業

革命はこれから本格化するであろうし、日中両国

の経済はより一層高度化、サービス化している。両

国の技術力やサービス力などを用いることで、今

までにないようなものを生み出すことができる時

代を今まさに迎えている。

日本と中国は隣国同士であり、貿易などさまざま

な面で経済交流が増える余地はまだある。国同士が

近いほど貿易や経済関係が急速に大きくなる――

というのが経済学の理論であり、その観点から世界

各国を見ると、その動きに沿った経済関係が実際に

できていることが比較的多い。その計算で日中両国

を見ると、貿易でも1割から最大5割以上増加の余

地があるともされる。これは、両国が一致して新技

術や発展した経済を組み合わせるなどの努力をす

れば、経済関係をより深化させ、協力の可能性がさ

らに増えることも示唆している。今後の日中間に、

新たなサービスや産業、協力関係が増えていくこと

は間違いがない。その芽を大切に育て、両国関係を

一層深化させることは、両国経済の大いなる発展に

間違いなく寄与するだろう。

イノベーション協力がカギ

イノベーションを加速させるために大事なこと

は、互いの特色や持っているイノベーションの力、

技術を持ち寄って力を合わせることで、日中間で

は今その試みが増えている。日中両政府が取り決

めたイノベーション協力に関する対話を今後深め

ることで、協力関係をさらに高め、互いのイノベー

ション力を合わせてより大きな力にしていく試み

は、今後間違いなくさらなる成果を生んでいく。

日中間のイノベーション協力の関係では、これ

までに日本と中国の大学の間で結ばれた協力協定

は、すでに5 0 0 0件以上に上る。こ

年ほど

の間にその数は倍増している。また、超急速充電

の規格における日中協力も自動運転や電気自動車

の開発にあたって大きな意味がある。特に自動車

産業においては、日本と中国はいずれも自動車大

国であり、両国の力とイノベーションを組み合わ

せた協力によって、大きなパワーを世界に向けて

発信することができる。この大きなチャンスを生

かさない手はない。

多国間かつ自由な貿易を重視

最近は、企業の活動がより世界に広がる傾向に

ある。例えば日本で部品を作り、それを別の国で

組み立て、世界に輸出するといった流れが当たり

前のように行われている。だから私は、企業の活

動を支える協定は二国間より多国間で行われるの

が良いと考える。二国間でも多国間でも、協定の

プラス面を生かしていくことが最も大事だ。だが、

世界経済がますます一体化しつつある現在、企業

の活動をスムーズに行うためには、多国間協定を

大きく視野に入れた上で協定を結ぶことが必要と

なっていくだろう。

現在、米中貿易摩擦で問題になっている関税の

経済産業研究所理事長 中島厚志氏(写真・本人提供)

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