今年は「安定重視で前進」
中央経済活動会議から
中国の経済政策方針を決める中央経済活動会
議が昨年12月19〜21日、北京で開かれた。習近平
中国共産党中央委員会総書記(国家主席、中央
軍事委員会主席)は会議で重要談話を発表し、昨
年の経済活動を総括するとともに、現状の経済
情勢を分析した上で今年の経済活動の計画を策
定した。
さらに続く戦略的チャンス
極めて困難で大きな改革・発展の任務と複雑
さくそうで錯綜する国際情勢に直面し、中国の発展にお
ける戦略的チャンス期はまだあるのか。それは
どのようなチャンスなのか。いかにチャンスを
つかむべきか。習総書記は経済活動会議で、中国
の発展は依然として重要な戦略的チャンス期に
あり、これからも長期にわたってその時期にあ
り続けると指摘した。
「われわれは長期的な大勢から現在の情勢を捉
えなければならない。短期的な視点だけで見る
と、短期的な指標の動きに影響されやすく、一喜
一憂してしまう」と、中央財政経済委員会弁公室
の韓文秀副主任は分析する。「平和と発展は依然
として今の時代のテーマであり、経済のグローバ
ル化に逆流があっても、逆転することはない。中
国の開放のさらなる拡大に伴い、いずれの国も中
国でより多くの発展のチャンスを探している。こ
れらの要素は、党中央による『重要な戦略的チャ
ンス期』についての判断を
力強く裏付けた」
まさにこの判断に基づき、
習総書記は、経済構造の最
適化とグレードアップの加
速、科学技術イノベーション
の能力の向上、改革開放の深
化、グリーン発展の加速、グ
ローバル経済ガバナンス体
制の変革への参画といった
五つの活動を打ち出した。
韓副主任は、また次のよ
うに分析した。「これこそ中
国の発展が直面する五つの
新たなチャンスだ。これら
のチャンスをつかめば、中
国経済は新たな階段を上る
だろう。しかし、新たなチャ
ンスは『棚からのぼた餅』
ではなく、まして『成り行
きに従って事を進める』こ
とでもない。弁証法的な思
考を堅持し、戦略的一貫性
を維持し、目前の不確定要
素に動揺せず、力を集中さ
せて自分の事をしっかりと
行なわなければならない」