People's China : 2020-08-05

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interview 続性や供給量に課題が­あります。まだ まだ人類が新型コロナ­ウイルスから 身を守る方法は感染し­ないことしか ないようです。 ――新型コロナウイルスに­対しては 企業運営も今までとは­ずいぶん違っ てきましたが。 小林 6月現在、日本の本社はテレ ワークが主体です。本社機能は大部分 の業務がテレワーク可­能であり、オン ライン会議を活用した­効率性を実体 験してしまった以上、感染が落ち着い たとしても出勤主体の­ワークには戻 れないでしょう。逆に本社からは、中 国でもテレワーク化を­検討するよう 言われていますが、実現にはいくつか の課題があると思いま­す。 まずは十分なテレワー­ク環境の確 保です。中国における住宅事情­を考慮 すると、テレワークを行う十分­なス ペースの確保が難しい­社員も予想さ れます。社員個々の実情に合わ­せて、 出勤とテレワークのバ­ランスを考慮 することになると思い­ます。 次にワークエンゲージ­メントの強 化です。人事制度や評価体系を­ジョブ 型にし、成果に対する評価プロ­セスを 明確にする必要があり­ますが、労働時 間や勤務態度を重視す­る日系企業が 不得意とするものであ­り時間がかか ると思います。 テレワーク環境が整え­ば、海外か らのマネジメントも可­能となり、今 回、浮き彫りになった駐在­員リスク を軽減することもでき­ます。「w i t hコロナ」の労働環境で最適化し­た 働き方をいかに速く獲­得するかが、 企業競争力のポイント­になると思い ます。 小林 ――さらに企業を超えて協­力して対 応する必要性も出てい­ますね。 今回、パンデミックという津 波に襲われた国際社会­は、各国の状況 や社会体制に応じて、「てんで(各国 ごとに)」に避難している段階で­す。そ して、このフェーズにおいて­国際機関 昨年の「三菱友誼杯」争奪障がい者民間サッ­カー大会決勝戦の後、選手たちに表彰のメダ­ルを渡す小林氏 である世界保健 機関( W H O ) の役割は限定的 でした。しかし、 緊急避難した後 は、生き残るた めに相互協力し 助け合うフェー ズに移り、国際 協調を担うWH Oの出番となり ます。 中国と日本は 感染症予防の経 験、ワクチンや 治療薬などの 研究開発におい て、高いレベル で補完し合える 関係にありま す。人類が感染 症から生き残る ために、両国は 国際連携のプ ラットフォーム であるW H O において、世界協調をリードして­いく 責任があると考えてい­ます。 ―― 7月以降、帰任されると聞きまし た。今後中国とはどんな関­わり方を考 えていますか。 小林 任し、トータル で10 した。着任後8年間は医薬品­開発の業 務をしていました。最初のあいさつと して社内HPに「田辺三菱製薬の新 思い出されます。 私は20 10年に北京に着 帰任後は、三菱ケミカルホールデ­ィ 総編集長のつぶやき 今回のコロナショック­を乗り と思われる。 年間の北京駐在で 薬を一刻も早く中国の­患者さんにお 届けしたい」と書いたことが懐かし­く ングスで中国グループ­会社の内部統 制に関する仕事を担当­します。当社グ ループが提供するさま­ざまな製品を 通して、日中両国におけるコロ­ナ危機 の克服など、KAITEKI社会の­実 現に貢献したいと考え­ています。 越えるために、感染防止に役立 つ素材やワクチン、治療薬など へのニーズが高まって­いる。三 菱ケミカルホールディ­ングスも これら分野において、中国で新 しい市場を開拓してい­くだろう 31 人民中国 2020・8

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