People's China : 2020-08-05

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report 別の「大きなテスト」を受けることに なった。同時に、どうやってごみを分 別し、リサイクルするかとい­った話 題は、上海市にとどまらず全­国でブー ムとなっていった。 北京では今年5月1日、新たに改 正された『北京市生活ごみ管理条­例』 (以下、『条例』)が施行された。そこで、 北京のごみ分別政策の­実施状況はど うなのか?住民の生活や環境意識­に はどんな変化があった­か?北京はど んな新しい試みをした­のか?こうし た疑問に答えるため、私たちは市内 海淀区にある小南荘社­区(日本の大 団地に相当)を訪れた。 社区内でのごみ分別 小南荘社区に入り、まず目に付いた 小南荘社区の各棟出入­り口ごとに貼られたご­み分別をPRするポス­ター のは入り口近くにある­二つの大きな 「箱」― ―スマートごみ分別回収­ステー ションとコンポスト(堆肥)用のステー ションだ。社区内の掲示板や各棟­の共 有フロアには、ごみ分別のポスターが 貼ってある。ごみ箱の近くで、当番の ボランティア陳さんに­会った。 小南荘社区では、朝夕のごみ出し ピーク時には、ごみ箱近くにボラン ティアがいて、住民が分別ルール通り にごみを出しているか­監督・指導をし ているというのだ。 陳さんによると、ごみの分別が実 施された当初、住民はまだ分別に慣 れておらず、中には反感を持つ人も いたという。そんな時はボランティ アが住民からごみを受­け取り、住民 の代わりに分別するこ­とが多かった そうだ。 仕事だ」という責任逃れの気持­ちを生 分別に対する住民の意­識向上にはつ ながらない。このためボランティア­た ちは作戦を変更し、住民にごみ分別の 必要性を熱心に説明し、質問にも丁寧 に答え、住民が自らごみ分別を­するよ うに徹底した。 しかし、このような熱心さは、逆に 住民に「ごみ分別はボランティ­アの ませやすくなり、長い目で見て、ごみ 小南荘社区では、毎 4色の分別ごみ箱とポ­スター 日20 心な住民が臨時ボラン 事だ。 人以上のボ ランティアが当番に当­たる。現在では 約1 0 0人が中核として活動­してお り、全員が社区の住民だ。ボランティ アと住民はSNSのウ­イーチャット (微信、L I N Eに相当)のグループで つながっており、一時的に人手が足り ない場合は、多くの熱 ティアに応募してくる。 当番の仕事に加え、よ り多くの人がごみ分別 に参加するようアピー ルし、動員することもボ ランティアの大切な仕 社区で出会った住民 の安さんは、分別を始 める前、孫娘に各種類 のごみ分別方法のクイ ズを出されていたそう だ。答えられないと、 孫娘は学校で学んだ知­識で答えを教 えてくれたこともあっ­た。安さんがボ ランティアになった今­では、時には孫 娘も進んで一緒に当番­をするように なり、住民の質問に答え、安さんより もごみ分別に詳しい。 また、住民のごみ分別への理­解をさ らに深めるために、社区は啓発セミ ナーや記念品付きのク­イズイベント などを行い、住民にごみ分別の大切­さ をアピールし、ごみ分別のキャンペー ン活動に努めた。安さんの孫娘も積極 的にそうした活動に参­加した。小さい 時から分別の習慣が身­に付いた孫娘 に、安さんはとても満足し­ている。 こうした取り組みによ­って、小南荘 社区住民の分別に対す­る意識は以前よ りも格段に向上した。 小南荘社区党委員会の­柳春英書記 によると、おととしから社区では­生ご みの分別を実験的に行­っており、分別 を厳しく行うようにな­ったのは、今年 5月の『条例』施行後だという。現在、 この社区には1 5 0 0世帯余りが住 み、1日に回収される生ご­みは1・2 ㌧にも上り、非常に良い結果を出し­て いる。 今後、小南荘社区のごみ分別­は常態 化していくと柳書記は­言う。また、新 しい住民が社区に引っ­越して来て登録 する際には、分別に関する伝達・啓発・ 指導を行い、ごみ分別の誓約書への­署 名も求めると述べた。 67 人民中国 2020・8

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